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お見舞い
お見舞い_b0039294_020393.gifお見舞い_b0039294_23121698.gifお散歩日和でふ 10℃・0℃
クリスタルカイザー、毎日ビテツを飲みますた
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今週はじめ、T田さん、S藤さん、W島さん、えりりんこどんと一緒に、昨年春から入院しているIさんのお見舞いに行った。手術のため山形大学付属病院に転院し、術後もつらい治療を続け、昨年秋ごろに退院。春ごろの復帰を目指し、リハビリを続けていると聞いていたが、3ヵ月ほど前に受けた検査のとき、再入院になった。
病室を訪ねると、3人部屋だった。検温中だったため、しばらく廊下で待っている間、Iさんと一緒にした仕事を思い出した。お見舞いに行く、と決めてから、今どんな状態であったとしても、入ったら顔を見て、いつものように「お疲れさまです」とあいさつしようと思っていた。
Iさんはとても気丈だった。訪ねたことを喜んでくれているように見えた。S藤さんから聞いたところだとリハビリはずいぶんすすんでいるようだったが、まだまだしゃべりづらいらしい。そして、「検査に行ったら、再発したって言われちゃってさ」と話してくれた。そう言えるようになるまでずいぶん時間がかかっただろうに。
いろんなことを懸命に話してくれるIさんに、ただただうなずく自分たち。何から話したらいいのか、私たちの気持ちがいっぱいになって、沈黙の時間も多かった。たった一度の冗談に笑ったときは、いつもの額に手をあてるポーズを見せてくれた。タテに細長い病室の窓からは、巣に帰る鳥たちとあかりが灯るビルが見えた。元気になってほしいと願いを込めた、赤いアマリリスとアルストロメリアを窓辺に置き、病室を出た。

あの窓から見える外は、小さかった。庄内の四季を、風景を、人を撮ってきた彼に、私が切り取った風景や時間を見せるのは少々気恥ずかしいのだけれど、暮らしてきた場所の今を、私たちの今を、知らせたいと思った。戻ったとき、時間の差がないように。
by guridial | 2006-03-25 23:59 | たらたら日記:258
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